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Wiesbaden (2) [番外]

昨日までの会議が終わって今日帰国します。飛行機の出発まで少し時間があったので、早朝の Wiesbaden(ヴィースバーデン) 市街を散策しました。

ドイツ中央西部、北上するライン河がその流れを大きく西に変える Rheingau(ラインガウ)の対岸に、2000年の歴史を持つヘッセンの州都 Wiesbaden の町があります。紀元40年にローマ人によって軍事上の拠点として発展を遂げたこの町は、19世紀後半のプロイセン時代に、数々の建築や交通が整備され、近代的な大都市に変貌しました。

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Bahnhof 通りに面した建物。19世紀中頃の建物と最近の建物が混在していますが、町の景観を保つためファサードが統一されています。

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Wiesbaden の Hauptbahnhof(中央駅)。駅舎は1906年に高さ40mの塔を配したネオ・バロック様式で建てられました。

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ライン川と支流のマイン川に挟まれた Wiesbaden は交通の要所で、Frankfurt や Koln(ケルン) など、周辺各地に向かう鉄路のターミナルにもなっています。ホームには Bayern州、Aschaffenburg 行きの電車が停車していました。こちらの鉄道車両は形や色のデザインが素晴らしく、秋枯れの景色の中を走ると実に色が映えます。

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Warmer Damm 公園の一角にある Hessisches Staatstheater(ヘッセン州立劇場)。 1894年の Wilihelm II 皇帝時代に建てられました。

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Kurhaus(1907年)。イオニア式柱廊の上部に刻まれた "AQUIS MATTIACIS" は、ローマ人が呼んだこの地の地名 "マティアカの泉" に因んでいます。エンブレムは百合の花をあしらった Wiesbaden 市の紋章です。中はカジノになっていて、夕暮時には正装した紳士淑女が集まって来ます。

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Kochbrunnen(コッホ噴水)。15の源泉が集まる井戸で、70度近いお湯が湧き出しています。

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旧市街の中心部 Merktbrunnen 広場にある Marktkirche(マルクト教会)。1852年から10年の歳月をかけて建てられたネオ・ゴシック様式の教会です。高さ92mの尖塔が、青空に鋭い切っ先を向けていました。

第二次大戦中もかろうじて破壊を最小限にとどめた旧都は、落ち着いた佇まいを見せていました。
秋を迎えてもう随分と冷え込む街並みを散策した後、中央駅からNassau 行きの電車に乗って Frankfurt 空港に向かいました。

Wiesbaden (1) [番外]

成田から12時間のフライトを経て着いた Wiesbaden は、雲がどんよりと垂れこめ、時々小雨がパラついています。日本時間では夜中の2時ですが、時差を解消するために夕暮れの街を少し歩きました。

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公園のプラタナスは色付いた葉を落とし、

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Luisen 通りに面した St.Bonifatius 教会の鐘の音が、夕暮れの町に響きわたります。

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気温もぐっと下がり、町の目抜き通り Langgasse を行く人々も、足早に家路につきます。

1年ぶりに訪れた Hesse (ヘッセン) の旧都は、もうすっかり秋の気配です。

秋の里山 [番外]

日本はもうめっきり秋になりました。

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田んぼでは、たわわに実った稲の穂が頭を垂れ、

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刈り取られた稲が程よい大きさに束ねられています。

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あぜ道の脇には、昔お手玉や首飾りにした草の実や

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赤い水引。

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季節の移り変わりとともに、この間まで手をひかれていたこの子も、階段を駆け上がるまでに成長しました。


秋の気配 [番外]

夏の暑さもようやく峠を過ぎて、


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影の伸びる夕暮れ時には、秋の気配を感じるようになりました。

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            お魚さん、君は一日中お水の中で何してるの?


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僕は足の向くままテクテクと気ままな旅さ。


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チビちゃんのお散歩について行きました。 

工事中のトラックのバックミラーで百面相をしたり、

やおら走り出したり、

かと思うとしゃがみ込んでじっと虫の動きを見つめたり、

踊ったり歌ったり

   ・・・

ちょっと振り回されますが、

子供は発想が自由でいいですねぇ

私たちにも、皆こういう時代があったんですよね?

天草紀行 その3 帰台 [番外]

さて、今日は台湾に戻る日です。朝起きて外を見ると、昨晩から降り始めた雨脚が次第に強くなってきました。

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ローカル線の天草エアラインが使っているボンバルディア社のターボプロップDASH-8-200型機は有視界飛行で、ちょっと雲が垂れ込めると欠航します。確認のためエアラインへ電話をかけましたが、7:00にならないと案内ができないとのボイスメール・・・かすかな期待もありますが、「こんなの絶対飛ばないわよ」という太太の自信に満ちた声に後押しされて、お別れの挨拶もそこそこに家を飛び出しました。

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天草紀行 その2 高浜の窯巡り、大江・崎津天主堂 [番外]

天草陶石

今回の下島巡りの目的のひとつは天草の陶磁器を見ることです。日本の磁器の始まりは、1616年に有田で窯を開いたのが最初とされていますが、二番目は有名な瀬戸(愛知)や清水(京都)ではなく実はここ天草の地です。陶芸をする方は良くご存知でしょうが、天草下島の石は世界的に見ても最高品質の陶石で、平賀源内もその書『陶器工夫書』の中で、「陶器土、右之土天下無双の上品に御座候。」と絶賛しており、水の平焼、丸尾焼、高浜焼、内田皿山焼、息峠焼、小田床窯・・・など、数多くの窯元があります。

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下田近くの海岸に並べられた天草陶石。握りこぶしほどの岩から徐々に細かい陶石へと粉砕されて行きます。高浜焼が始まるまでは、この石は砥石として使われていました。

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天草紀行 その1 本渡から苓北、下田へ [番外]

今天草にいます。三代続けて東京に住まないと江戸っ子とは言わないそうですが、そういうことなら太太はまごうことなき「天草んし~」です。私は東京で生まれてその後各地を転々としたので、結婚してから太太の実家に帰ると、自分にも故郷が出来たような嬉しい気持ちになりました。今回は太太と天草下島の懐かしの地を訪れたので、少し紹介をしたいと思います。

本渡(ほんど)

天草五橋ができて車が直接天草に入るようになるまで、熊本方面から天草に行くには、宇土から三角半島先端の三角港まで汽車で来て、そこから本渡まで島原湾を船で渡るのが普通でした。そういう意味で本渡は天草の窓口であり、一番開けた町でもあります。

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本渡の町を東西に横切って島原湾に注ぐ町山口川に、古い石造りの橋が架かっています。天保三(1832)年に作られた祇園橋です。この橋が出来る約200年前に起きた天草・島原の乱では、天草四郎時貞を総大将とした一揆勢と、富岡城番代三宅藤兵衛が率いる唐津軍とがこの辺りで激突し、河原には屍の山が出来たと伝えられています。

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百段階段 [番外]

台湾に戻る日、Mさんご夫婦と待ち合わせて、目黒雅叙園の百段階段で開かれていた、辻村寿三郎さんの源氏物語に因んだ人形展を見に行きました。

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昭和3年に建てられた木造の旧館は、傾斜地に入り組んだ形で部屋が折り重なり、それらを枝葉に配した幹のように、一直線に幅広の階段が貫いています。建物内部の意匠に関わった絵師の数は200人近くに上るそうです。空襲で殆ど焼け野原となった東京で、戦前の面影を残す数少ない建物のひとつです。

我が家の二男はこちらで結婚式を挙げましたが、その際母から「私たちもそこでしたのよ」と聞かされて、偶然のいたずらに驚いたのを覚えています。

語らい [番外]

僕たちいとこ同士です。
同じ日に生まれました。
僕たちの弟も同級生です。
時々会って一緒に遊びます。

僕たちは四月から幼稚園に行くようになりました。
初めはちょっとホームシックになったけど、
今は毎朝バスに乗るのが楽しみです。
母さんたちも僕たちが幼稚園に行っている間、
ちょっとだけ自分の時間が増えたみたいです。

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語らい・・・君たち、大きくなってもずっと、そうやって語り合う良き友でいておくれ。

薬師寺展 [番外]

今日は一日お休みをいただいて、太太と上野の国立博物館で開催されている国宝薬師寺展に行きました。先日NHKスペシャルで放映されたためか、平日の午前中にも拘らず多くの参観者が訪れていました。

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日光菩薩、月光菩薩の姿は言葉には尽くせない厳かな雰囲気で、ただただ立ち尽くすしかありませんでした。

小一時間ほど・・・続きを読む


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