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台湾便り 貴妃茶 [お茶の時間]

先日職場の山仲間と台湾産のアッサム紅茶「台湾十八號」の話をしていたら、そばでこの話を小耳にはさんだお嬢さんが、鹿谷(ルゥグゥ)にある友人の茶園から分けてもらった、「金萱茶(台湾十二號)」と「貴妃(グイフェイ)茶」を飲んでみてくださいと持ってきてくれました。

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貴妃茶は割合最近出てきたお茶です。台湾茶の名産地である南投縣鹿谷郷は、1999年の台湾中部の大地震で甚大な被害を受け、多くの茶農園が肥料や殺虫剤を与えることができなかったため、収穫時期に大量の緑羽セミが発生しましたが、この虫が齧った茶葉から蜂蜜のような香りがするのが偶然見つかりました。これは英国に輸出する船の中でウンカが発生し、同じようにして生まれた東方美人茶と経緯が良く似ていますね。

さて、泡茶をしてみましょう。

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封を切ると少し強い焙煎の香りがします。茶色がかった濃いめの茶葉がかなり固く締まっているので、時間は少し長めです。
一泡、二泡、三泡と重ねるうちに、湯色の黄金色が濃くなり、甘みと焙煎の香りがバランスしてきます。

ちなみに、貴妃の名は「楊貴妃」から来ています。中国大陸にも同じ名前の「貴妃茶」がありますが、こちらは烏龍茶に楊貴妃が好んだライチの香り付けをしているのでこの名前が付けられていて、台湾の貴妃茶とは異なります。
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