台湾便り 大甲媽祖廟(鎮瀾宮) [中西部]
今年ももう11月に入りました。今月末で台湾に来てから丁度3年になります。これまでの無事を感謝して、大甲(ダァジァ)の媽祖廟にお参りに行くことにしました。媽祖廟は關帝廟と並んで、台湾で最も信仰されている神様ですが、中でも大甲の鎮瀾宮は、北港や鹿港と並んで歴史が古く、台湾を代表する媽祖廟です。
新竹からに電車に乗って南下し竹南の駅を過ぎると、西部幹線は「海線」と「山線」に分かれ、彰化で再び合流します。大甲は海線にあります。
電車に乗ると、私の席の通路を挟んだ反対側に、5歳くらいの男の子とお爺さんが座っていました。しばらくして弁当売りの人が来るとお爺さんが呼び止め、少し迷ってから豆菓子をひと袋買いました。お爺さんが袋を開けると、その子はその袋を抱えたまま、通路に立つ大人たちをかき分けて、斜め前の席でお婆さんに抱っこされている女の子の所にお菓子を持って行きました。どうやら自分より先に妹にあげようとしたようです。二人はニコニコしながら、小さな手で仲良く豆菓子をつまみ始めました。
戦後、皆が貧しく物がない時代、分け合うことが当たり前でした。物に充ちあふれる今、人々は益々物を独占したがるようになってきたように思います。
さて、大甲の駅を出て中華路を鎮瀾宮へ向かいます。土曜のお昼時、お天気も良く、人出も賑やかです。
お祭りの定番「糖ふうろ」や、名産の「大甲芋」も並んでいます。
順天路を右に曲がると、ほどなく鎮瀾宮に着きました。建物は清朝の雍正年間に建てられたもので、200 年以上の歴史をもっています。
廟前の広場では、交通安全の祈願をしていました。日本ではお宮さんなどで神主が祝詞をあげてくれますが、こちらではちゃんちゃんこを着たおじさんが、何やら呟きながら燃やした金札の煙で車の周りをいぶして行きます。
屋根には様々な人形が置かれています。きっとそれぞれに媽祖にまつわる話の場面を表しているのでしょうね。
門を入ると中は参拝の人でごった返していました。
お供えの金札がうず高く積まれています。私も並び居るたくさんの神様にお線香をあげました。
廟の内部は精巧な石彫や木彫で飾られています。
少しゆったりとお参りを済ませて廟を出ると、外はカンカン照りで汗ばむ陽気でした。
台中に向かいます。
『大甲鎮瀾宮』 台中縣大甲鎮順天路158號
旧暦 3 月 23 日の媽祖の誕生日前後には、 “媽祖遶境進香”の盛大な祭りが催され、御本尊の媽祖像が、7 泊 8 日をかけて北港の奉天宮との間を往復します。
新竹からに電車に乗って南下し竹南の駅を過ぎると、西部幹線は「海線」と「山線」に分かれ、彰化で再び合流します。大甲は海線にあります。
電車に乗ると、私の席の通路を挟んだ反対側に、5歳くらいの男の子とお爺さんが座っていました。しばらくして弁当売りの人が来るとお爺さんが呼び止め、少し迷ってから豆菓子をひと袋買いました。お爺さんが袋を開けると、その子はその袋を抱えたまま、通路に立つ大人たちをかき分けて、斜め前の席でお婆さんに抱っこされている女の子の所にお菓子を持って行きました。どうやら自分より先に妹にあげようとしたようです。二人はニコニコしながら、小さな手で仲良く豆菓子をつまみ始めました。
戦後、皆が貧しく物がない時代、分け合うことが当たり前でした。物に充ちあふれる今、人々は益々物を独占したがるようになってきたように思います。
さて、大甲の駅を出て中華路を鎮瀾宮へ向かいます。土曜のお昼時、お天気も良く、人出も賑やかです。
お祭りの定番「糖ふうろ」や、名産の「大甲芋」も並んでいます。
順天路を右に曲がると、ほどなく鎮瀾宮に着きました。建物は清朝の雍正年間に建てられたもので、200 年以上の歴史をもっています。
廟前の広場では、交通安全の祈願をしていました。日本ではお宮さんなどで神主が祝詞をあげてくれますが、こちらではちゃんちゃんこを着たおじさんが、何やら呟きながら燃やした金札の煙で車の周りをいぶして行きます。
屋根には様々な人形が置かれています。きっとそれぞれに媽祖にまつわる話の場面を表しているのでしょうね。
門を入ると中は参拝の人でごった返していました。
お供えの金札がうず高く積まれています。私も並び居るたくさんの神様にお線香をあげました。
廟の内部は精巧な石彫や木彫で飾られています。
少しゆったりとお参りを済ませて廟を出ると、外はカンカン照りで汗ばむ陽気でした。
台中に向かいます。
『大甲鎮瀾宮』 台中縣大甲鎮順天路158號
旧暦 3 月 23 日の媽祖の誕生日前後には、 “媽祖遶境進香”の盛大な祭りが催され、御本尊の媽祖像が、7 泊 8 日をかけて北港の奉天宮との間を往復します。
2008-11-01 21:23
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コメント(2)
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こんにちは
大甲といえばタロイモ、タロイモといえば芋頭酥
(芋頭湯もおいしいけれど)
芋頭酥といえば先麥食品の芋頭酥!!
ブランドです。
これを日本にお土産として持って帰るととても評判がいいんです。
帰国前にはFAXで注文してお取り寄せまでしてしまいます。
太陽餅なんかよりはるかにおいしい。
(関係ないけどこのまえ金城武がsmap×2に出たときの
お土産が太陽餅でせこいっ!なんか他にはなかったのか?
と思ってしまいました)
召し上がられました?
いろんなところに芋頭酥はありますが
ここのは甘さが上品でうっすらクリーミーな香りもあって
とても日本人の口にあいます。
もしご存知なかったら一度お試しくださいな。
http://www.smai.com.tw/
あっ!私は決してここで働いてもいないし
ここと関係ある仕事をしているわけでもありません。(笑)
by micmacです (2008-11-04 03:06)
micmacさん、
芋頭酥は以前台北空港の売店でしこたま買い込んでいるおばさんに、「これ、おいしいのよ。お土産に買っていったら絶対喜ばれるからっ」て言われ、つられて買いましたが、口当たりがとてもなめらかで甘みも控え目、人気は上々でした。
ウェブ情報有難うございます。新竹の南門街にもShenMaiの大甲芋頭酥のお店があるんですね、今度行ってみようと思います。
by ヒデさん (2008-11-04 23:03)