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台湾便り 太平洋に浮かぶ島 蘭嶼・緑島 [離島]

この週末を利用して蘭嶼(ランユィ)と緑島(リュィダォ)に行ってきました。どちらの島もサンゴ礁に囲まれて、素晴らしいスキューバダイビングスポットがあることで知られています。もう11月も半ばになるとちょっと季節外れですが、閑期の静かな旅もいいかと出かけました。

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台北の松山空港を飛び立ち、鳥石鼻から東海岸に出ると、眼下に紺碧の太平洋が見えました。

新竹もこの所少し気温が下がって来ましたが、台東空港に降りると11月も半ばだというのにムッとする暑さです。ここで16人乗りの双発機「Dornier228」に乗り換えて蘭嶼に向かいます。空港ビルの二階でぼんやり外の景色を見ながら待っていましたが、出発時刻の10:30になっても一向に搭乗手続きが始まりません。天候の回復を待っているので、出発が遅れるとのアナウンスです。台東は晴れているのに、南東にたった80km弱しか離れていない蘭嶼は雨が降っていて、有視界飛行の小型機は飛ぶことができません。結局40分ほど待ったあげくに欠航となりました。

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仕方なくキャンセル待ちのリストに名前を書きましたが、次の便は満席で、午後1:30の飛行機にかろうじて乗れました。待っていた人たちも飛行機が飛んで思わずバンザイです。

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緑島の上空をかすめ、蘭嶼の西端を大きく南に回り込んで、蘭嶼空港に着陸しました。

宿についてバイクを借りて出かけることにしました。旅先で気ままに移動するには、何といってもバイクが便利です。先日、台北で日本の免許を台湾用に書き換えてきましたが、何のことはない何も聞かれずに「400元です」と言われて、バイクのお店に連れて行かれました。一通り説明を受けて、「ところでヘルメットは?」と聞くと、「あ、そんなの要らないです」とそっけない。「危ないから私は被るんです」というと、シートをパカッとあけて見せてくれたけれど、それでもまだ「暑いから入れといたら?」と怪訝な顔つきです。確かに、飛行機で一緒になった若い四人組の女性たちも、ヘルメットを着けずにさっさと二人乗りで出かけました。

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早速、島の西北端にある蘭嶼灯台に行ってみることにしました。

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上り坂の入口でいきなり山羊の群れに出くわしました。山羊にとって人間やバイクの方が怖いのでしょうが、これだけたくさんいてじっと警戒されると、こちらの方が怯んでしまいます。

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蘭嶼は周囲約40kmですが最高地点は標高552mあり、海岸線から一気に山が盛り上がっていて、まるで台湾本島の縮図のようです。

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蘭嶼は火山活動によって出来た島で、火成岩の岩礁に波が当たって複雑な形を作り、

081114_1547a玄武岩尖塔.jpg     081114_1628雙獅岩.jpg
切り立った尖塔や雙獅岩など、その形に合わせて個性的な名前が付けられています。

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日が傾くにつれて次第に風が強くなり、波しぶきが霧となって海岸道路に降り注いできました。

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息を切らせながら獅子角の舳先まで登ると、ちょうど東清、野銀の集落の向こうに夕日が沈んで行くところでした。

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宿のお兄さんに近くに食堂がないか尋ねると、ベンチで夕涼みしていた女性陣のひとりに声をかけて、すぐ隣の食堂に連れて行ってくれました。さしてたくさんメニューがあるわけではありませんが、「飛魚定食」を頂くことにしました。簡素な食事ですが、この辺りは飛魚が良く採れる所で、美味しい一夜干しでした。右は名前の分からない貝。岩にへばりついているような1cmくらいの貝ですが、磯の香りが香ばしく、酢醤油のような出汁に良く合います。海藻はワカメと寒天の相の子のようで、台湾の人がいわゆる”Q”という食感です。

冬場の平日で宿泊客は殆どおらず、夕食を終えて店から出て来ると、宿の人たちも近所の人たちと一緒に、海岸通りで何やら宴会らしきものをしていました。本島では普段の食事中にあまりお酒を飲みませんが、どうやら蘭嶼では一日の仕事を終えると女性も交えて一杯やりながら、話に花を咲かせるのが皆さんの日課のようです。

明日はゆっくり島を回ってみようと思います。

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