SSブログ

台湾便り 台北散歩(1) 林安泰古厝 [台北]

「林安泰古厝」は現在台北に残っている最も古い建物です。福建省安溪縣泉州府から台湾に渡来してきた林家が、清朝の乾隆48(1783年)に建てた四合院形式の建物で、華麗さはありませんが建物の配置がバランス良く、また煉瓦や石材、欄間の彫刻など精緻な手工の粋が生かされています。

081011_01.jpg
濱江街に面した門を入ると、一面に花の咲いた庭の向こうに、秀麗な曲線の屋根と赤煉瓦の壁が見えます。

081011_02.jpg081011_03.jpg
花瓶や果物の彫刻が施された凹巣三川門をくぐると、中国建築独特の木組み「斗拱(ドゥゴン)」が目に入ります。

081011_04.jpg
外から見ると建物が随分大きく見えましたが、中庭は意外とこじんまりしています。

081011_1043.jpg
見上げると屋根が緩やかな燕尾曲線を描いています。

081011_1032a.jpg
正廳にある祭壇の左右に掲げられた対句の頭文字「安」「泰」は、それぞれ林氏の故郷である「安溪縣」と、成功した家業「榮泰行」に因んでいて、ここから「林安泰」の名前が付けられました。

081011_1031c.jpg081011_1031a.jpg
安泰邸を建てた林志能の長男、第十九代林先平と葉氏月のご夫婦の額が飾られていました。

081011_1045.jpg081011_1046.jpg
可愛い子供の靴や奇麗に刺繍された女性の布靴なども展示されています。

林安泰古厝は1985年に台北市が整備して、かなり良い保存状態を保っています。閩南式の建築に興味がある方は一度訪ねてみてはいかがでしょう。

『林安泰古厝』 台北市濱江街五號 TEL 02-2592-6419

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。