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台湾便り 緑島 [離島]

蘭嶼から台東に戻って次の緑島行きの飛行機まで少し時間があったので、豐田駅近くの国立台湾史前文化博物館に行きました。

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この博物館は台湾で最初に作られた考古学博物館で、明るく広々とした館内には台東県の先史時代の文化が詳しく説明展示されています。

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民俗学的には台湾を起点とするオーストロネシア語圏は、フィリピンや遥かに南方諸島までも広がっていったというのが定説のようです。近代史の中では、大航海時代を経て清の時代に到るまで、台湾が「懸外の地」といわれて未開の地と見なされていたことを考えると、古代の台湾人が大海原に漕ぎ出して文化圏を拡大したというのは驚きです。

さて、緑島は面積15平方キロ程の島で、漢人が住むようになったのは1800年の初頭、清の時代からで、森林資源の獲得が目的でした。

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台東から同じ双発機に乗って、小雨の降る緑島に着いたのは夕方4:00過ぎでした。緑島への航路は蘭嶼航路と違って1000フィート程の低空で雲の下を飛ぶため、多少雨が降っても欠航しません。

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宿についてバイクを借り、夕暮前の灯台に出かけました。海岸線のすぐ傍にあるこの灯台は、1937年にこの近くで座礁したアメリカ客船の乗員を助けたとして、米国からの献金で建てられたものです。

秋の日暮は早く、あっという間に辺りは暗くなりました。蘭嶼に比べて台東から程近い緑島は、夏場はダイビング客も多く、コンビニや食堂もあって町も幾分開けています。

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夕食はそのうちの一軒「港式烤肉」のお店に入りました。客は私一人で親父さんも手持無沙汰な様子です。店先に吊るされた美味しそうな豚肉を50元ほどつまみに切ってもらい、ビールを飲みながらちょっと話をしました。元々夏場が掻き入れ時のダイビングですから、この季節は客があまり居ないのですが、この所の不景気で全体に商売は良くないようです。それでも親父さんは、時々ビンロウにやられた歯をみせて笑いながら、「没有辦法(ま、しょうがないわね)」と、あまり落ち込む風もありません。南国の島気質でしょうか。

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