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台湾便り 緑島 その(2) [離島]

朝6:00、目が覚めると空はどんよりと雲が垂れこめ、時折激しく雨が道路をたたきます。それでも島の天気は割と簡単に変わるので、雨具を着てバイクで出かけることにしました。

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緑島で一番長い大白沙の砂浜に着く頃には、遠くの空が少し明るくなり、天気の回復も期待できそうです。

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島の東南端にある「朝日温泉」は緑島の人気スポットのひとつです。雨にもめげずに若者たちがバイクでやってきていました。

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温泉の横手から「帆船鼻」に登ってみることにしました。海岸線で急峻に落ち込む火山岩の上に草が密生した丘陵で、海底から湧き出る朝日温泉の全貌が見渡せます。

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孔子岩の見える入江を過ぎる頃には、雲間から朝の光が射し、海が輝き始めました。

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海参坪から見える海岸線は、火山岩が波に洗われて数々の奇石を作りだし、緑島でも一、二を争う景観です。右は女性が寝ているように見える「睡美人岩」岸から離れた巨岩は「哈巴狗(北京犬)岩」と名付けられています。

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崖の先端から落ち込む絶壁の下は、深い緑を湛えた神秘的な水の色で、波が岩に砕ける白との対比が鮮やかです。

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島の東に面して風を避けるように馬蹄形の丘に囲まれた柚子湖は、漢人が移植した小さな村です。

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海岸まで降りて行くと、既に廃墟となった建物が緑の間に程良い間隔で並んでいました。かつて十数戸に住んでいた村人は、どんな生活をしていたのでしょうか。

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柚子湖にほど近い楠仔湖は海に突き出た海岸段丘で、広々とした草地が続きます。

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段丘の先端は大きく海に落ち込み、見下ろすとたくさんの山羊が三々五々草を食べていました。ここが台湾だと言われなければ、何やらイギリスの風景のようです。

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観音堂は丘の上にある鍾乳洞の中に作られた祠です。雨に穿たれた火山岩が複雑な洞窟を作り、その中に観音様が祀られています。

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将軍岩のある海岸は釣りのメッカです。足元を良く見るとテーブル珊瑚の死骸が死屍累々と続いていました。

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飛行場に向かう前、昨晩見つけた担仔麺のお店に入りました。担仔麺も新鮮な海の幸で作った鮮魚湯も都会のものに比べると量が多く、さすが漁師町だと感心しました。

飛行機が飛ぶか空模様を気にしながら、二泊三日の少し忙しい旅でしたが、南の島の美しい自然と素朴な人情を体験することができました。季節外れの一人旅もまた良いものです。

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