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台湾便り 夜明け [新竹]

台湾はこのところ良いお天気が続いて、

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今日も夜明けとともに

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雪山山脈の聖稜線がくっきりと現れました。

これから空気が冷え込む1月の末ぐらいまでは、この景色を楽しむことができます。


台湾便り 清華大学の成功湖 [新竹]

今日交通大学を散歩していたら、体育館とプールの間から清華大学へ抜ける小道があって、思いがけず成功湖の裏手に出ました。

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良く見ると、池の中ほどに立った杭の上に一羽の鳥が・・・。

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     しばらく見ていると、首筋を搔いたり

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             大あくびをしたり・・・。

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             この場所が気に入ったんでしょうか、すました顔をしてずっと立っていました。
             何て名前の鳥でしょうねぇ。

台湾便り 南門街界隈 [新竹]

新竹には城隍廟を中心にして、放射状に東門街、南門街、西門街、北門街があります。今日は久しぶりに南門街界隈を歩いてみました。

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關帝廟は媽祖廟と並んで台湾で最も多いお寺です。先日まで行われていた改修が一段落して、全体に綺麗になりました。

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天井の梁の木組み「斗拱(ドゥゴン)」も奇麗にお色直しがされています。

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若者たちが通る文昌街との十字路には、昔ながらの煉瓦造りの家がありました。

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更に南に下った林森路の交差点には、先日行った大甲の芋頭酥直売店がありました。狭い店の中にオーブンがあって、いい匂いがしていたので、お店の人に「ここで作っているの?」と聞くと、生のものを大甲から送ってもらって、ここで焼き上げているのだそうです。

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外側がサクサク(酥)として、中はキメの細かい漉し芋餡です。甘さも控え目で、烏龍茶によく合いますね。

【お店の情報】
阿聡師先麥芋頭酥 新竹市南門街50號 TEL 03-523-5908

台湾便り 高鐵 [新竹]

今日台北へ出かけるのに、新竹から高鐵(新幹線)に乗りました。料金は290元です。小銭がなかったので自動販売機に1000元を入れたら、しばらくしてお釣りがジャラジャラ・・・ジャラジャラ・・・ジャラ・・・50元硬貨が14枚と10元が一枚?!
スロットマシンじゃあるまいし、やめて欲しいなぁ。小金持ちになった気分にはなりますが、重たくってしょうがない。

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急いで電車に乗りたい時、窓口の切符売り場はいつも混んでいるので、自動券売機が便利なのですが、在来線のはお札が使えないし、新幹線のお釣りはコインだし、もうちょっと利用者のことを考えて欲しいですねぇ。

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駅前には、不動産投資を当て込んで立派なアパートが建ち始めていますが、供給過剰とこのところの景気低迷で、空き家が目立つとのことです。

台湾便り 十八尖山 [新竹]

私の住んでいるアパートから自転車に乗って、すぐ裏手の清華大学のキャンパスを通り抜け、10分ほど走ると十八尖山の麓に着きます。

新竹市の南に位置する十八尖山は、標高100m程の小高い丘で、日本でも見かけるアカシア(相思樹)やクスノキ(樟樹)、カエデ(楓香)、木麻黄などに交じって、南国ならではの大王椰子や鳳凰樹、印度紫檀など、様々な樹木が欝蒼と葉を茂らせています。これらの樹木のお蔭で、南国であるにも関わらず、涼しい木陰の散歩を楽しめます。

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これは鳳凰樹の葉、下から見上げるとその名の通りまるで孔雀の羽根のようですね。

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春先には枝いっぱいに紅色の花が咲きますが、今はまるで短冊のように大きな実をぶら下げています。

遊歩道の脇には色とりどりの花が咲いていました。

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繁星花(クササンタンカ 草山丹花)と松葉ボタン

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ちょっと名前が分かりません

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ハイビスカスと羊蹄甲(フイリソシンカ)

たくさんの小鳥やリスの住み家にもなっている十八尖山は、週末は散策を楽しむ人たちで賑わいます。

台湾便り 散歩 [新竹]

じっと見つめるその眼の先には

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風に乗って夕日に輝く、レースのような水しぶき

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長居した台風が去って、この週末は久しぶりに良いお天気です。
交通大学 竹湖のほとりには、巣立ってひと夏を越した若鳥を交えて、鴨の家族が陸に上がって羽根繕いをしていました。
いつ頃旅立つのでしょうか。

台湾便り 新竹米粉貢丸節 [新竹]

今日は新竹コミュニティから連絡を頂いた「新竹米粉・貢丸節」に行ってきました。新竹といえば何といっても米粉(ミィフン)と貢丸(ゴンワン)が名産で、これまで貢丸節は行ったことがありますが、米粉節は初めてです。

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経国路から延平路を右に入ってすぐの会場にやって来ると、丁度子どもたちが長い米粉を担いで、元気良く会場から出て来たところでした。

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あたしたちもエッサカホイサカ・・・

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皆について裏路地をどんどん入って行くと、

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着いた所は「曾合興米粉工業有限公司」の工場でした。全長360mの世界一長い米粉です。世界一と入っても米粉を作っている所は限られていて、実はこれまでの記録もこの工場で作ったものだそうですから、自己記録更新といったところですね。

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さて米粉を乾燥させるには、このなが~い米粉を適量つかみ取り、二本のお箸を使って上手に広げて、竹網の上で天日に干します。
この時、新竹の強い海風が、丁度良い乾き具合にしてくれるのです。

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会場には新竹米粉組合の各社が出店し、それぞれのテントいっぱいにうず高く米粉を積み上げていました。

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試食コーナーは長蛇の列です。

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わたしも一丁前にお手伝い

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大きなテントの奥にある舞台では、子供たちの表演が始まり、

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「ミス新竹」との記念撮影など、皆さん大変盛り上がっていました。

「米粉節」は今日明日の二日間開かれ、来週末は「貢丸節」に変わります。こちらはおなじみの北門街で行われますので、行かれる方はお間違いのないように。

(ナガナガさん、おかげ様で場所を間違わず、すんなり見つかりました。有難うございました。)

台湾便り 南寮漁港 [新竹]

今日は烏魚子(カラスミ)を買いに南寮漁港へ行きました。もう気温も30度を越えたので、新竹の駅前から冷房のきいたバスに乗りました。南寮の漁港には30分弱で着きます。さすがに暑い季節には楽ですね。

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さて、先ずはいつものお店で腹ごしらえ。

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台湾便り 交通大学 [新竹]

今日は交通大学が上海で創設されてから112年、台湾での開校50周年の記念だそうで、お向かいのキャンパスから風に乗って賑やかな音楽が聞こえてきました。

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門を入ると、お客さんを乗せて来た大型バスが、たくさん停っていました。

ステージではバンドが・・・続きを読む


台湾便り 鄭氏家廟の春祭り [新竹]

新竹の旧市街にある城隍廟から北門街を進むと、長和宮の少し先にかなり古い家があり、その一角の軒下に「進士第」という額が掲げられています。この建物は清(1644-1912)の時代に文人として活躍した鄭用錫(ジェンヨンシー)が1837年に建てたお屋敷で、彼のお墓、東門街の迎曦門と共に、新竹の二級史蹟のひとつに指定されています。

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進士という言葉はあまり耳慣れませんが、中国で清の時代に官位登用試験として行われていた「科挙」の上位のことを言います。史料(注)によると、1687-1762年の76年間に台湾人の科挙合格者はわずかに22人ですから、いかにこの試験が難関であったかがわかります。
鄭用錫は1788年に竹塹(現在の新竹市)に生まれ、1823年に初めて台湾出身の進士(開台進士)として認められました。彼が屋敷を建てた時、これに因んで玄関に「進士第(進士の屋敷)」と書いた額を掲げました。
清の時代には、各地の豪族や官僚、名士がこぞって庭園を建てましたが、その中でも進士第を取り囲む「北郭園」は、台南の呉園、板橋の林本源園邸、霧峰の莱園とともに、「台湾の四大名園」と呼ばれる立派な庭園で、当時はここで良く文人の茶会が開かれたそうです。

当時の面影がどこかに残っていないかと、「北郭園」の名残りを探し歩いていた時に、偶然鄭家の方と知り合い、経緯をお話ししたところ今日行われる「祖先の春祭り」にお招き頂きました。

鄭家の祖先を祀った鄭氏家廟は、冬至と元宵節、それに春祭りの年三回だけその扉を開けます。冬至と元宵節は鄭用錫本人を、春祭りの今日は従兄弟の用鑑を祀る日です。

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朝、廟に伺うと、鄭家十代目の武雄さんご夫妻がにこやかな顔で迎えてくれました。武雄氏は83歳、奥様は80歳ですが共にお元気で、武雄さんは予め用意された手書きの資料を手にしながら、廟内の様子をひとつひとつ丁寧に説明をして下さいました。

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鄭家の歴史を綴った資料を頂きました。学問上多くの足跡を残した鄭家は、歴代の方が数多くの名誉ある褒章を受けています。清朝時代の「進士」の扁額とともに、初代の台湾総督樺山資紀から贈られた扁額も掲げられていました。

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鄭家の拝殿。中央が「安」と呼ばれで初代から7代目、右が「邦」で8代目、左が「建」で9代目以降の位牌が祀られています。鄭家では代によって名前の第一文字が「安」「邦」「建」「武」のように決まっているので、名前を見れば何代目かすぐに判るそうです。

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祀りを司るのは宜蘭から来られた95歳の邦志さんを始め、80を越えるご高齢の方たちですが、儀式の開始を告げる太鼓の音が鳴るとピンと背筋を伸ばして、礼儀正しくご先祖に礼を尽くされるのには感銘を受けました。

河南省から福建省、金門を経て新竹に居を構えた200年以上の歴史を持つ鄭家ですが、かつてこの界隈に住んでいた皆さんも、今は台湾のみならず、日本やアメリカなど広く世界に出て活躍されているそうです。冬至と元宵節にはご親族の方300人程が集まり、伝統の正装をして大々的に祀りがとり行われるそうで、その時には是非またお越し下さいとお誘い頂きました。

台北の漳和國民小学校で教鞭をとっておられた武雄さん始めとして、高齢の方は皆さん流暢な日本語を話され、ウィットに富んだ会話に楽しく時間を過ごし、おまけに帰りにはしこたまの果物を持たせてくれました。

【参考資料】 
「清代台湾移民社会と科挙受験秩序の構築」 林淑美
「新竹鄭氏家族的發展」 張炎憲
「開臺進士詩書傳家」 鄭武雄

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